打撲とは?

一般病理学によると

転倒や衝突などの強い衝撃を受け、皮下組織、筋肉などが挫傷されるのを打撲といいます。
打撲は切り傷や刺し傷とは異なり、外への出血がないために軽く考えがちです。

挫傷とは鈍的な外力により、皮下組織や筋肉、腱などに損傷が生じるものです。
そのうち筋肉に損傷を受けたものを筋挫傷と呼びます。さらにその外力が高度な場合には骨の損傷や骨折を合併することもあります。
筋挫傷はコンタクトスポーツ(相手との接触)で膝、肩、頭などがあたったり、靴で蹴られることで発生し、 主に格闘技やサッカー、ラクビーなどでよく起こります。
打撲した周囲がだんだん腫れてきて、皮膚が光沢を帯びパンパンになってきます。
腫れは翌日から数日で最大となり、その後徐々に軽減していきます。歩行障害や膝関節の屈曲制限が生じることも少なくありません。

通常の処置としてはRICE処置により、数日で痛みや腫れは軽減します。

【RICE処置とは】
安静(Rest); 無理な活動の継続や体重負荷を避けて安静を保ち、新たな損傷を防止
冷却(Icing); コールドスプレーや氷などを用いて冷却し、損傷部の出血や腫れを抑制
圧迫(Compression); 包帯やスポンジで圧迫を加え、血腫の増大を予防
挙上(Elevation); 患部を挙上し、静脈やリンパの流れを改善して腫れを抑制
の頭文字を取ったものです。

やすらぎでは

打撲は細胞組織の潰れと考えています。
ただし、頭部や腹部の打撲では脳や内臓の障害と合併している恐れもあるため、
各専門医(脳神経外科・消化器科)の受診をお勧めします。
また、骨に強い衝撃を受けた場合、骨折の可能性もあるので、痛みが長引く場合は検査をしてください。

強い外力を受けた部位では、細胞組織が潰れ筋肉や腱などに損傷があり、周りの筋肉が緊張(硬くなり)します。
筋肉の緊張を取り除き、血流を促すことで細胞組織の回復を早め、痛み腫れなどの早期回復を実現しています。

打撲とは?